はじめてのトライアスロン大会はドキドキしますよね。
トライアスロンは、泳いで、漕いで、走ります。
3つも種目があるからこそ、トラブルもたくさん起きてしまいます。
トライアスロンでよくあるトラブルとその対策について知っておきましょう。
スイムでのトラブル
![スイムでのトラブル](https://enjoy-triathlon.com/wp-content/uploads/2022/06/オープンウォーターバトル-1024x681.jpg)
オープンウォーターでの泳ぎ方については、以下の記事を参考にしてください。
人との接触(殴られる、蹴られる)
いわゆるバトルというやつです。
オープンウォータースイムでは、バトルが避けられません。
スタート直後やブイ(スイムの目印となる浮き)の周辺は、人が密集するため接触が起きやすくなります。
![ブイ(陸上)](https://enjoy-triathlon.com/wp-content/uploads/2023/07/image1-1024x768.jpeg)
![ブイ(海上)](https://enjoy-triathlon.com/wp-content/uploads/2023/07/ブイ-64c70148b7723.jpg)
接触が嫌な人は、スタートをゆっくりする、ブイを大回りするなどしましょう。
平泳ぎをしている人のキックは強烈だから注意です。
水の誤飲
オープンウォータースイムでは、波の強さや周囲の人の状況によっては、水を誤飲してしまいます。
大きな波や、周囲の選手とのバトルなどで、息継ぎできないということもあるので、初心者のうちは特に、余裕のある呼吸を心がけましょう。
息継ぎしようとしたら、波が顔面に直撃したり、他の選手が乗っかってきたり(バトル)して息継ぎができなくなってしまうこともあります。
無理し過ぎないことが大切です。
ゴーグルが曇って前が見えない
けっこうあるあるです。
曇りにくいゴーグル、または、曇り止めを使いましょう。
安価な商品もあります。
立ち泳ぎしながらゴーグルを洗うのは、面倒だしタイムロスです。
ゴーグルがズレる
他の選手との接触があるオープンウォータスイム。
他の選手のクロールの手やバタ足のキックが顔面をヒットすることもあります。
中には平泳ぎのキックも…
私自身も、他の選手の平泳ぎのキックを顔面に食らってゴーグルがズレたことがあります。
イラっとしないように(初心者はパニックにならないように)最悪の事態を想定してスイムに臨むようにしましょう。
水面で光が反射してブイが見えない
太陽の光が水面でキラキラ反射して、まぶしくてブイが確認できなくなることもありました。
太陽の光とその光が水面を反射することで、一部のブイが全く見えませんでした。
海がキラキラして美しいですが、泳ぎ辛かったです。
天気は最高でしたが、かなり蛇行してしまったと思います。
【魔裟斗さんも出場】第10回静岡・南熱海アクアスロン大会【感想&結果報告】(一部抜粋)
ブイだけではなく、周辺の景色や建物なども確認しながら泳ぐとよいかもしれません。
試泳のときに海面から見えるブイや周囲の様子をよく観察しておきましょう。
コースから外れてタイムロス
流れや波によってコースを外れることもあります。
しっかりフェイスアップして正しいブイを確認しながら泳ぎましょう。
周回コースで三角形にブイが設置されているよくあるコースで、間違ったブイに向かって泳いで超大回りしていた人もいるから注意です。
水温・気温によっては凍える
2021年10月31日の九十九里トライアスロンは、凍えました。
水の中から陸に上がった時、寒すぎて体が勝手に震えました。
はじめてのトライアスロンは、6~9月をオススメします。
暑いとランが地獄ですが、スイムで凍えるよりもいくらかましです。
水温・気温は、競技パフォーマンスに大きく影響します。(以下の記事を参考にしてください)
脇や首が擦れる
自分は肩回りをすっきりさせたかったので、袖なしのロングジョンと呼ばれるウエットスーツを着ています。
それでも、泳いでいると、脇や首周りが擦れて痛くなってしまいます。
擦れ防止のためにワセリンなどを使うことをオススメします。
また、自分の体にフィットしたウェットスーツを選ぶことも重要です。
ウェットスーツについては下の記事を参考にしてください。
アンクルバンドの付け方ミス
レースでは、タイムを計測するためにアンクルバンドを自分の足首に装着します。
スイム、バイク、ランの全てのレースを通して、アンクルバンドは装着しておかなければいけません。
このアンクルバンドをウエットスーツの上からつけてしまう人がいます。
スイムが終わると、ウエットスーツは脱ぐので、アンクルバンドは、ウエットスーツの下に装着しておきましょう。
また、このアンクルバンド、付け忘れる人も多いようです。
大会に出場すると、毎回のようにスタッフの人が、
![大会スタッフ](https://enjoy-triathlon.com/wp-content/uploads/2023/03/でも-150x150.png)
アンクルバンドがまだ残ってます!
今一度、ご自身のアンクルバンドが装着されているかご確認ください!
というようにアナウンスしています。
気をつけましょう。
死亡事故
トライアスロンで死亡事故が一番多いのは、実はスイムパート。
最悪の事態を想定して、無理せず泳ぐことが大切です。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
バイクでのトラブル
![バイクでのトラブル](https://enjoy-triathlon.com/wp-content/uploads/2022/06/バイクトライアスロン-1024x678.jpg)
水分が足りなくなる
ボトルを忘れると地獄を見ます。
そして、ボトルは、気温や体調とも相談しながら多めに準備しておくとよいでしょう。
スタンダードでは、ボトルは、2本あると安心ですね。
また、バイクパートは栄養補給のチャンスでもあります。
補給食を準備しておきましょう。(詳しくは以下の記事を参考にしてください)
眠くなる
ミドル・ディスタンス以上のレースでは、あるあるだと思います。
自分は気合で乗り越えていました。
カフェインを摂るといいかもしれません?(でもトイレに行きたくなってしまうかも…)
トイレに行きたくなる
夏のオリンピック・ディスタンスでは、トイレに行かなくても大丈夫なことが多いです。
ですが、記憶に新しい2021年10月31日の九十九里トライアスロンミドルディスタンス(寒かった)では、5回くらい小便をしました。
もう、タイムとかどうでもよくなってしまいます。
個人的なおすすめは、スイムパートで済ませること。(←みなさんやってますよね…!?)
ふつうはトランジション時にやるのかな…?
周回数が分からなくなる
同じところを5周回以上走るような大会もあります。
正しい周回数を走らないと失格になってしまうので、サイクルコンピューター(自転車の速度や走った距離、時間などが分かる)をちゃんとつけておきましょう。
レースに集中していると、周回数が分からなくなりがちです。(というかほぼ確実に分からなくなります)
高い費用を払って、時間をかけてトレーニングを積んで、周回数を間違えて失格だなんて最悪ですよ…
サイコン(サイクルコンピュータ)のリセット忘れ
サイコンをリセットしないと、大会での自分の走行距離や速度を正しく把握することができません。
正しい走行距離が分からないとペース配分ができないし、周回ミスによる失格もありえます。
レース前にサイコンのリセットを忘れないようにしましょう。
サイコンが反応しない
輪行(自転車を袋に入れて公共交通機関で移動する)で大会会場まで行く選手も多いかと思います。
(車に積む場合も同様ですが、)自転車を運ぶとき、ロードバイクからホイールを外してコンパクトにするかと思います。
その拍子に(マグネットなんかがズレて)、サイコンが反応しなくなることも多いです。
自転車を組み立てたあとやレース開始直前に、ちゃんとサイコンが反応するか確認しておきましょう。
パンク
パンクは絶対に避けたいです。
しかし、どの大会でも必ずと言っていいほどパンクをしている人がいます。
めちゃくちゃかわいそうだと思います。
ちなみに、自分は今まで一度も大会でパンクをしたことがありません。
大会前に自転車のメンテナンスをしたり、タイヤの適正な空気圧を維持したりしています。
1年以上もしくは3000㎞以上走っていたらタイヤを交換してから大会に臨んだ方が安心です。
パンク修理セットを準備しておくのもアリです。
私は(万が一に備えて)、自転車のトップチューブにクイックショット(パンクの応急処置が可能)を装着しています。
![クイックショット](https://enjoy-triathlon.com/wp-content/uploads/2023/05/トランジション+α-647445f555365.jpg)
まだ使用したことはありません…
落車
これも避けたいです。
自分は今まで一度も大会で落車をしたことがありません。
安全運転第一です。
趣味で楽しむトライアスロンの大会は、ドラフティング(簡単に言えば集団走行、空気抵抗を抑えるため)禁止の場合が多いので、マイペースに走行しましょう。
雨が降ると凍える(気温による)
記憶に新しい2021年10月31日の九十九里トライアスロンミドルディスタンスは寒かったです。(しかし、スイムほどは深刻ではなかった)
ランでのトラブル
![ランでのトラブル](https://enjoy-triathlon.com/wp-content/uploads/2022/06/ラン-1.jpg)
足が攣る
あるあるです(とくに気温が高い場合)。
無理せず走りましょう。
時には立ち止まってストレッチを。
水分と塩分を適宜、摂りましょう。
補給食についても工夫が必要です。
夏のレースは暑すぎる
トライアスロンでは、水をぶっかけてくれる人がいます。
思いっきり水を浴びましょう。気持ちいいです。
そして、水分と塩分をしっかり補給することが大切です。
私は、暑すぎてランパートでビリから数えて2番目になったことがあります。(もっと後ろにもいたと思うんですが…リタイアしたのかな?)
詳しくは→第1回東京・海の森トライアスロン【感想&結果報告】
熱中症
トライアスロンは、夏にも多くの大会が開催されています。
夏のトライアスロンは、かなり暑いです。(とくにランパート)
熱中症には気をつけましょう。
夏のトライアスロン大会は、キャップ必須といっても過言ではないかと思います。
おすすめは、コレ!
トライアスリートっぽくて(トライアスリートなんですが、)テンション上がりますよ。
脱水症
こまめに水分を摂りましょう。
しかし、水の摂りすぎにも注意。
水の飲みすぎで頭ガンガン、体フラフラになったことがあります。(水中毒かな?)
水だけではなく、ポカリスエットや経口補水液も摂りましょう。
雨が降ると凍える(気温による)
記憶に新しい2021年10月31日の九十九里トライアスロンミドルディスタンスは寒かったです。
気温によっては地獄を見ることになるので注意しましょう。
トランジションエリアでのトラブル
![トランジションでのトラブル](https://enjoy-triathlon.com/wp-content/uploads/2022/06/トランジット着替え-1024x576.jpg)
トランジションのセッティング方法については、以下の記事を参考にしてください。
ウェットスーツが脱げない
事前に脱ぐ練習をしておくとよいでしょう。
立ったまま、ウェットスーツを踏み付けるようにすると脱ぎやすいです。
対策をしておかないと、初心者は間違いなく手間取るポイントとなるでしょう。
私も、最初のうちは、時間がかかっていました。
ウェットスーツを脱ぐときに足を攣る
本当によく足をつります。
焦らず、ストレッチをしてから、落ち着いて脱ぎましょう。
サイクルウェアを反対に着る
これは、はじめてトライアスロンの大会に出た友達がやった失敗…
ウエットスーツやトライウエアは、ファスナーが背中側にあることが多いです。
その人は、サイクルジャージのファスナーまで背中側にしていました。
このトラブルは、自分のことではないですが、鮮明に覚えています。(笑えました)
足の裏が汚くなる
スイムアップからトランジションエリアまでは、裸足で移動することになります。
足の裏が汚れること必至です。
足を洗い流す用の水やタオルを準備しておきましょう。
自分は、少々であれば気にならないのでタオルで済ませています。
足が傷つく
裸足での移動が多いトランジションエリア。
会場によっては、石ころがごろごろしているところもあります。
裸足で思いっきり石ころを踏むと…
想像しただけでも痛いですよね、(何度も経験あり)
大会によっては、以下のようなアイテム(ウェットソックス)を使用可としていますが、まだまだ主流にはなっていませんね。(ほぼ見ない)
もちろんバタ足のキックの推進力を高めるものは使用厳禁です。
トランジションの導線がわからない
トランジションの導線を事前に確認していないと、余計なタイムロスにつながる場合があります。(正しい導線まで戻らないといけないため)
大会によっては、トランジションの導線が厳格に決められている場合もあります。(例えば、スイムアップはバイクラックの内側からバイクピックアップへ、バイクピックアップ後、バイクラックの外側を通るというように)
トランジションエリアでは、T.O(審判員)が目を光らせているので、ルールを守らないとペナルティになることもあります。
導線を事前にしっかりと確認しておきましょう。
その他
ボディーナンバーシールを失敗してしまう
![ボディナンバーシールを失敗してしまう](https://enjoy-triathlon.com/wp-content/uploads/2023/09/1.jpg)
ボディーシールを使っている大会で必ずと言っていいほど起こるのがこのミスです。
水をつける前に、付け方をよーく確認してくださいね。
ミスすると油性マジックになりますよ。
テンション下がります。
私自身、何度もミスってます。
ボディナンバーシールの貼り方については、以下の記事を参考にしてください。
バイクの乗車・降車位置を厳守
![乗車ライン](https://enjoy-triathlon.com/wp-content/uploads/2023/06/乗車ライン(トランジション)-649a086e03f48.jpg)
バイクの乗車位置、降車位置には線が引かれています。
ラインを越えてから乗車、ラインの手前で降車するようにしましょう。(写真のように審判員がチェックしています)
自分は、バイクパートを終わろうとして、降車するときに線を越えてしまったことがあります。
ルール違反だし、何より危ないです。気を付けましょう。
ラインの手前では、しっかり減速するようにしましょう。
日焼けが半端ない
日焼け止めをする、レース終了後すぐに冷やすなど対策をしましょう。
トライアスロンの日焼けについては、以下の記事を参考にしてください。(グロ画像注意)
履く靴がなくなる
ラン用の靴、バイク用の靴に加えてサンダルも用意しておきましょう。
大会が終わった後、びちゃびちゃの汚い靴を履くのは避けたいです。
足も汚れていると思うので、簡単に洗い流せるサンダルがより好ましいでしょう。
下痢
自分の場合、大会の翌日は、下痢になることが多いです。
内臓が弱いのかもしれません。
スイム会場の水質の問題もあるかもしれません。
スイムで水を飲み込みすぎない、レース後の食事は、消化の良いものにするなどの対策をするとよいでしょう。(しかし、レース後は、おいしいものをたくさん食べたくなるのです…)
忘れ物
トライアスロンには、準備物がたくさんあります。
自分が忘れたことがあるのは、ゼッケンベルト、ゴーグル、ボトル、補給食など…
現地購入しました。痛い出費です。
前日にしっかりと確認しておきましょう。
トライアスロン大会の持ち物・準備物については、以下の記事を参考にしましょう。
身分証を忘れる
大会によっては、(写真付き)身分証の提示を求められる場合があります。
事前にしっかりと準備しておくようにしましょう。
貴重品の保管に困る
私のような、ぼっちトライアスリートは、貴重品の置き場所に困ります。
貴重品を預ける場所のない大会もあります。
自分がよくやるのが、駅のロッカーに荷物を突っ込む方法です。
レースに必要なものだけを持って会場に行きます。
トライアスロン仲間もしくは、伴侶を作るべし!
さいごに
トライアスロンを続けていると、何かしらのトラブルは起きるものです。
対策はしっかりとしつつも、そのトラブルさえも楽しむ気持ちでトライアスロンに取り組みましょう。
起こるトラブル、変化する自然条件、体調管理…それらに楽しみながら対応する、それこそが、トライアスロンの醍醐味でもあるのです。
さぁ!トライアスロンを始めましょう!