【トライアスロンの泳ぎ方】プールとオープンウォーターの違い

スイム

トライアスロンのスイム競技は、多くの場合、海や川などのオープンウォーターで泳ぐことになる。
しかし、日々のスイムトレーニングでは、プールを利用している人がほとんどだろう。
海や川などのオープンウォーターでのスイムは、プールで泳ぐのとは勝手が違ってくる
プールとオープンウォーターでは、どのような違いがあるのだろうか
知っておいて損はないだろう。

プールとオープンウォーターの違い【10選】

オープンウォーター

違い① ウエットスーツ

まず、大きな違いとして、プールは水着でオープンウォーターでは、ウエットスーツという点だ。
※トライアスロン大会では、ウエットスーツ着用義務の場合が多い。OWSは、水着で参加できる大会もある。

ウエットスーツは、着るだけで浮力が増す
本当によく浮く。
初めてウエットスーツを着て海を泳いだ時は、浮き輪をしているのかと錯覚するほどだった。
ウエットスーツは、初心者トライアスリートにとって心強い味方となるだろう。
しかし、死亡事故もあるトライアスロン。
オープンウォーターをなめていはいけない。

また、ウエットスーツを着ることで、体温管理が難しくなることがある
国内のほとんどの大会でウエットスーツは、着用が義務付けられているが、真夏のウエットスーツは、本当に暑い。
しかし、その反面、春や秋の比較的、涼しい大会では、ウエットスーツは、防寒にもなる。
真夏であっても、早朝や雨天時のスイムはとても冷える。
上手に体温管理するには、経験も必要になってくるだろう。

また、ウエットスーツは、動きにくいというデメリットもある
肩回りや足回りが動かしづらく、ストロークやキックがしにくくなる。
自分の体にフィットしたウエットスーツをしっかりと選ぼう。
ウエットスーツでのスイムは、首元や脇が擦れやすい
擦れ防止の観点からも、自分の体に合ったウエットスーツを選ぶことは大切だ。

違い② 塩分濃度

海には塩分が含まれている。
塩分が含まれている海には、プールとは異なり、体を浮かせる働きがある

塩分濃度が高いということは、密度が高くなるため、浮力も高くなるということだ。
※塩分濃度が非常に高い死海は、体が浮くことで有名。

スイム初心者には、プールでのスイムで、下半身が沈んでしまって効率的に泳げないという人も多い。
そういった初心者にとって、ウエットスーツを着て海で泳ぐということは、逆にプールよりも効率的に泳ぐことができるかもしれない。
浮きやすいということは、泳ぎやすいということだ

しかし、オープンウォーターをなめてはいけない。
練習は、しっかりとしておこう。

違い③ 波や潮流

オープンウォータースイムでは、波や潮流の影響で思ったように泳げない
いつの間にか、波に流されて、コースを大きく外れることもある。

波や潮流が泳ぎの手助けをしてくれる場合もあれば、大きな抵抗となり、泳ぎの妨げになることもある。
プールでのスイムのように、一定のペースで泳ぐのは難しいだろう。
ストリームラインを意識して水の抵抗を減らすことが大切だ。

また、海でのスイムは、波があるために安定した息継ぎができない
息継ぎをしようとしたとことにちょうど波が来て、海水を飲んでしまうということが頻繁に発生する。
そんな時こそ冷静になろう。
焦ってパニックになってしまうと、ますます苦しくなってしまう。
浮きやすいことを思い出して、体の力を抜いてみよう。
自然と体が浮いてくるので、落ち着いて深呼吸だ。
オープンウォータースイムでは、常に冷静でいることが大切だ

違い④ 水質

プールとオープンウォーターでは、水質も大きく異なる。
プールは、水質管理がしっかりと行われ、視界もクリアだ。
しかし、オープンウォーターでは、そうはいかない。
東京オリンピック2020のトライアスロン競技で、選手が嘔吐したのは記憶に新しい

まず、東京湾は、くさい。
東京湾ではなくても、海には独特のにおいがある。
えずきそうになりながら泳ぐことになる。
筆者も、東京湾を泳ぐある大会では、息継ぎのたびにオエオエ言っていた。

そして、視界もほとんどない
ヘッドアップしてコースを確認しながら泳がないと、あっという間にコースから大きく外れることになってしまう

また、湖を泳ぐある大会では、足元が藻だらけでぬめぬめしていた。

トライアスロン大会後には、ほとんどといっていいほどに、内臓の調子が悪くなる。
東京オリンピック2020のトライアスロンやオープンウォータースイムでは、大腸菌の濃度も大きな問題となっていた。
オープンウォーターと水質汚染は、切っても切り離せない問題だと言える。

違い⑤ 水温

プールとオープンウォーターでは、水温も大きく異なる。
プールは、水温が一定に管理されているが、オープンウォーターでは、そうはいかない。
オープンウォーターでは、天候や大会の時期によっては、凍えながら泳がなければならない。

プールの水温は、おおよそ30℃前後に保たれている。
筆者は、あるトライアスロンの大会で、水温19℃を泳いだことがあるが、本当に凍えた。
水温の違いは競技パフォーマンスにも大きく影響する

ちなみに、オープンウォータースイミング(OWS)の競技条件として、

水温20℃以上の競技ではウエットスーツの着用は不可。

水温20℃未満の競技では男女ともにウエットスーツの着用が可能で、18℃未満の場合ウエットスーツを着用しなければならない。ウエットスーツは胴体、背中、肩、膝を完全に覆うもので、首、手首、足首を超えてはならない。

競技が実施できる水温は16℃以上31℃以下と規定されている。

引用元:オープンウォータースイミング(Wikipedia)

水温19℃を水着で泳ぐとは…

違い⑥ 深さ

プールとオープンウォーターでは、深さも異なる。
プールでは、立った時に足がつくが、海や川では、足がつかないことが多い
これは、初心者にとって、心理的にも大きな壁となる。

また、オープンウォーターでは、水底が見えないことが多い
プールでは、水底のラインを見ていればまっすぐに泳げるが、オープンウォーターでは、そうはいかない。
しっかりとヘッドアップしてコースを確認しなければならない。

違い⑦ 浮遊物

海や川でのスイムでは、浮遊物などが泳ぎの妨げになることがある
海を漂う海藻が体にまとわりついたり、ゴミが流れてきたりもする。

一番イヤなのは、クラゲだ
海でのスイムでは、クラゲが大量発生していることもめずらしくない。
ぐにゃぐにゃして気持ち悪い。
特に注意しなければいけないのが、人を刺すクラゲ。
日本の近海には、毒性の強いクラゲも生息している。
事前にクラゲ除けのクリームをしっかりと塗っておこう

違い⑧ 集団でのスイム

プールのように規則正しくコースロープで分けられていないオープンウォーターでは、集団でのスイムとなる。
集団で泳ぐということは、ときには他者との接触なども起こるということだ。
特に、一斉に泳ぎ始めるスタート地点では、頻繁に接触などのアクシデントが起こる
顔面を殴られてゴーグルがズレてイラっとすることもある。
中には、平泳ぎしている人もいる。
平泳ぎのキックは強烈だから要注意だ。
スイムの折り返し地点であるブイの周辺も密集しがちだ
接触などが嫌なのであれば、ブイを大回りするなどして、密集を避けよう。

また、集団で泳ぐと、どうしても他人に自分のペースを乱されてしまう
特に初心者は、乱されやすい。
スタート直後は、アドレナリンが高まりがちなのか、多くの選手が(特に初心者が)オーバーペースになりがちだ。
落ち着いて自分のペースを守りながら泳ごう。

違い⑨ コース

オープンウォーターは、プールのような直線のコースではない。
三角形の周回コースもあれば、四角形のコースもあるし、ブイまで行って帰ってくるだけのコースもある。
事前に実施要用をよく読んだり、説明会の話をよく聞いたりして、コースをしっかりと確認しておこう。

また、オープンウォーターでは、ヘッドアップが必須となる
水面から顔を出して、ブイなどの目標物をしっかりと確認しながら泳がなければならない。
ヘッドアップは大変だが、それを怠ると往々にしてコースを外れてしまう。

ブイの場所と周りの景色や目立つ建物などの位置関係を覚えておくのもオススメだ。
波の影響でブイが見えないこともよくある。
そんなときに、高い建造物などとブイの位置関係を把握しておけば、大体の正しいコースを泳ぐことができる。
オススメのテクニックだ。

違い⑩ おしっこ

生理現象だから仕方ない。
水中にいると、どうしても尿が近くなってしまう
プールで用を足したくなったらトイレに行くが、オープンウォーターでは、そうはいかない。

そう、大自然の中でおしっこをするのだ。
ウエットスーツの中をじんわりと温かいものが広がっていく。
その背徳感が癖になっていく。

スイムは、絶好のおしっこチャンス!
最初は抵抗があったが、今は何ともない…

みんなしてるよね!?

まとめ

オープンウォーター

プールとオープンウォーターには、たくさんの違いがある。
同じ泳ぐことだろうと高をくくっていると痛い目に合ってしまう。
泳ぐことが得意な方も、その違いを知識として、しっかりと知っておくことが大切だ。

トライアスロン初心者は、本番の大会の前に、1~2回ほど、オープンウォーターで練習しておくことをお勧めする
実際に練習しておくと、本番のレースで落ち着いて泳ぐことができるぞ。

また、本番の大会では、試泳があることがほとんどだ。
早めに会場入りしておいて、試泳をしておくことも大切だ

この記事を書いた人

【自己紹介】
東京在住 アラサー
トライアスロン歴5年
小学校教諭時代にトライアスロンを始める。
仕事が忙しく、なかなかトレーニングができなかったため、退職。
現在は、サラリーマンとして働きつつ、トライアスロンをエンジョイ!
「レッツ!エンジョイ!トライアスロン!」
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